(新)後藤仁のスロー・クルージング
軍事関係図書(洋書中心。自腹で購入!)の書評と日々の雑感
旧ブログ…
キューバ・クライシスにおけるRF-8A その2
今、日本映画専門チャンネルが、11月から2014年1月まで空戦映画特集と題して、東宝の空戦シーンが登場する映画をずらりとラインナップしている。ハワイ・マレー沖海戦や加藤隼戦闘、そしてオヤジが反戦映画と思っている雷撃隊出動など、計14本を放映するのだ。

もちろんすべて観てはいるのだが、ブルーレイディスクに収めておけるというのはありがたい限りだ。まだBDディスクも70枚以上残っているし、昨日50枚セットを発注したので当分録画には困らないゾ。

これに加えて毎月100枚DVD-Rを購入するので、こりゃあ赤貧になっていくよな。まあいいか、好きなものだし夜間出撃も今は週1回行くか行かないかだしね。

さてここからは先回の続きで、キューバ・クライシスに際しては海軍のVFP-62と海兵隊のVMCJ-2が選ばれて、それぞれ分遣隊を作戦開始前にあたる1962年10月13日に、フロリダ州のセシルフィールド海軍基地に展開した。

すでに当時は海軍、海兵隊ともに3個ずつのRF-8Aを装備する偵察飛行隊が配備されており、空軍のU-2A偵察機が高高度からの偵察を担当するのに対し、RF-8Aは低空におけるより詳細な偵察任務に供されることになった。

そしてキューバに対する偵察飛行は、前進基地であるフロリダ州キーウエスト基地をベースとして、ブルー・ムーンの作戦名で10月23日から開始された。ただしキーウエスト基地はあくまでも前進基地であり、撮影後はセシルフィールド基地に戻り、そこでフォルムの現像や解析が行われた。

というのは、当時RF-8Aが撮影した写真の現像などを行う艦隊航空写真ラボ(FAPL)が、キーウエスト基地にはなかったからだ。そしてセシルフィールド基地でフィルムを降ろした後は、再びキーウエスト基地に移動して次の作戦に備えるという、少々面倒な方式が採られた。

映画では13日間(正しくは14日間なのだが…)となっているが、実際にRF-8Aが偵察作戦に従事したのは6週間を超えており、その間に撮影したネガの枚数は16万枚を超えたといわれる。

映画同様に実際偵察は2機を一組として行われ、その最初の作戦となった1962年10月23日には6機が3箇所の目標に向けて発進した。以下25日10回、27日14回、29日2回、11月1日2回、2日2回、3日2回、5日6回、6日2回、7日4回、8日4回、9日6回、10日4回、11日4回、12日4回、13日6回、15日2回と継続して行われた。

その間に失われた機体は1機もなく、通常60mから300mという低空をその作戦空域としていたことを考えると、これは特筆に価しよう。

映画では同隊の隊長エッカー中佐の乗機であるGA910/146871と、機首にマーキングを描いたGA906/146886しか登場しないが、いずれもBu.No.を正しいものに書き直しており、機首下面の前方カメラを収めたフェアリングもそれらしく再現しているのは立派だ。

クルーセイダー・ファンならばこの部分を見るためだけに、DVD購入してよいかも知れない。ただし残念ながら、RF-8の特徴である胴体背面のフェアリングまでは改修されてはおらず、ブルパップ空対地ミサイル誘導用のフェアリングのままというのはチト悲しいが…。

アカデミーではRF-8のキット化まで視野に収めていたのだが、残念ながら未だ形にならないままだ。派手なマーキングも多いことだし、強くキット化を望みたい機種なのだが、果たしてどうなることやら。ファンのひとりとしては悲しいゾ。


スポンサーサイト
コメント
コメント
アメリカの映画って
本気になると『メンフィス・ベル』や『アポロ13』なんかもそうですが実機を本当に使いますからね…
この辺が戦勝国の為せるわざというかなんというかww

RF-8って意外とマーキングが多彩ですからね。
派手派手なのから退役間近のロービジまで、戦闘機型以上にバリエーション豊富ですからね…
アカデミーよりもハセガワにやって欲しいような気もしますが、どうなんでしょ?
2013/11/22(金) 19:42:53 | URL | やまちゃん #mQop/nM. [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://mark0041.blog.fc2.com/tb.php/31-b81cdd51
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック